2018年3月4日日曜日

キクイモを出荷しています。

今年の冬は、頑張ってキクイモを出荷しています


10㎝位は凍った土の下から、菊芋が少しも痛まず、ゴロゴロ出てきます。中には1個で300ℊ以上あるような大きなのもあります。土を落とすのが手間ですが、この時期に出荷できるのはありがたいことです。


生だけでなく、漬物も作って出荷しています。
たまたま見た、NKHのためしてガッテン!でやっていた、八丁味噌を使った味噌だまりで漬けたものです。
味噌だまりん風味の中に、シャキシャキした歯応えと菊芋の甘味も生きていて、おいしいです。

味噌だまりというのは、八丁味噌を作るときに上に上がってきた汁なのですが、それを家庭で手軽に、醤油に八丁味噌を溶かして作れるというもの。醤油にまろやかなとろみと旨味が加わり、万能の調味料となります。これで、チャーハンや炒め物、麻婆豆腐なんかにも使えます。



キクイモって、今まで真面目に掘ったこともなく、体にはいいかも知れないが、煮物にしたり、みそ汁の具にしたりして食べてはみても、どうしてもキクイモでなくてはといえる味ではないし…、どうせ漬物材料にしかならないかと思い込んでいました。でもそれが違うんですね。

まず、キクイモを生で食べてみてください。シャキシャキした歯応えと、ほんのりした甘味、これはキクイ独特のおいしさです。皮は、基本的に剥く必要はありません。タワシでよく土を落とせばOKです。少し痛んだ所や、黒ずんだ皮が気になればこそげてください。


薄く切ってサラダにするのが一番のお奨め。これでキクイモに目覚めます。ドレッシングは何でもありでしょうが、胡麻マヨネーズが合いますね。練りゴマと合わせるのが本来でしょうが、すりゴマを混ぜるだけでもいいです。和える前に、ほんの少しだけ塩胡椒をすると、キクイモの甘さが引き立ちます。
※スライサーでも試しましたが、薄くなりすぎて、シャキシャキ感がなくなりますので、面倒でも2㎜厚位に切ってください。

次は普通の金平です。ちょっとゴリゴリした食感はゴボウと一緒です。
それなら何もキクイモでなくてもという所ですが、さにあらず。醤油と酒だけで、みりんや砂糖などを一切加えなくても、あの甘辛味になるのですよ。それだけキクイモが甘いってことですね。しかもその甘さは、イヌリンとい多糖類の甘さで、これは人間には吸収されず、腸内細菌のエサになって、微生物叢を整てくれるわけです。糖尿病で甘さに飢えている人には何よりです。

もう一つ、これは大きめな芋を、やや厚め(1㎝弱)に切って、多めの油でソテーするだけ。
これでキクイモが変身します。あのシャキシャキ感でなく、なんとモチモチした食感になるんですね。これも驚きです。そのままでもおいしいですが、バターやチーズ、ケチャップ、あるいはマスタードなんか付けてもいいと思います。

ジャガイモの代わりに、スープやカレー、シチュ―にしても、ちょっとゴリゴリ感が残ってしまって今一ですが、どうも油をうまく使うと、新しいキクイモならではの食べ方がみつかるのではないでしょうか? 天ぷらも試したいです。

キクイモではありませんが、おまけにビーツのボルシチも。ビーツを買って頂いた、ピッツァカフェ・やまねこさんんの本格ボルシチに触発されて、連れ合いがネットでレシピを調べて作ってくれました。
色が凄いですが、食べてみるとその甘味に驚きます。上に浮かべてあるのは、サワークリームです。溶かしながら食べると、酸味がきいて味に深みがでます。翌日はトマトを加えたのですが、それだとサワークリームなしで、酸味も出ます。

ボルシチって、一度食べたことがあるのですが、高いだけでどうもおいしいとう感じなかったので、それ以来、敬遠していました。今回、作ってみて本当によかったです。


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